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マスオさん生活!

マスオさん生活をしています。大変そう?いやいや、頑張ればメリットばっかりですから。立場が低い?いやいや、僕ただの空気ですから。

好きな人が居たあの頃、僕の再試とヘリ

今週のお題「恋バナ」

 

20歳の頃。好きな人が居た。

くっそ美人で、学習院大学。お嬢で品がよく清楚、しかも優しかった。中学校の先輩。

 

たまたま会った時に意を決してアドレスを交換し、6年間、毎年誕生日のメールを送った。自分で書いていて気持ち悪いが大好きだった。

 

そんな6年目、誕生日の1週間前の1日、時間を作って会ってくれることになった。僕はとても嬉しかった。どうやってプロポーズしよう。一生懸命考える僕は完全にズレていた。

 

地方に住んでいたので、移動用のチケットを用意して、念のためフォーシーズンズホテルを予約した。当時60000円(6万円)くらいした。1ヶ月分のバイト代だ。用意したところできっと家に帰ってしまうのだろうけど、夢を買った。

 

 

さて、順調に準備を重ね、とてもとても楽しみにしていた僕に残念なことが起きる。再試に引っかかった。

 

言い訳をさせていただくと、もともと僕はまじめな学生だったので、本来引っかかるはずがない。しかし、10部野からなる試験で、平均9割を超えていたが1分野の興味の無いところが6割切っていたのだ。おい、他ほぼ9割~満点だぞ….。

 

かくして僕は再試になった。日にちは、丁度会える日。再試の時間は、会える4時間前。

 

 

・・・間に合わない。

 

 

僕はまず教授のところに行った。

 

『どうしてもその日に会いたい人が居るから、再試をずらしてくれ』と僕は言った。

 

2人の教授に応接室に案内され、僕は尋問される。

 

『事情はなんだ』

『どうしてもその日以外に会えないのか』

『先方にいって日にちをずらせないのか』

 

僕は正直に答えた

『昔から大好きだった人で、会ってくれるチャンスはここしか無いんです』

 

もともと優しかった方の教授が言った

『再試とは』

口調に怒気が混じる

『再試とは、本来落ちる(落第する)人にチャンスを与えるためのものだ。君は再試を受けるチャンスをもらっているんだ』

『受けないのなら、それは進級ができないということだ』

 

僕は黙る。しかし負けるわけにはいかない。チャンスは今しかない。

『もう一度考えます、もし再試の日程が変更になればすぐ教えて欲しいです』

『再々試があるならそこに全力で向かいます』

『もし試験時間内に早めに終われば、退出の許可だけ欲しい』

と返す。

 

試験の早期退出に関しては、人により1項目か10項目かの違いがあるので、許可してもらった。ただし、再々試に関しては、『再試を受けもしないのに、資格を与えることは難しい、また後日返事をする』

 

 

教授も無駄な時間を使ったと思ったに違いない。今思うと本当に申し訳ない。2人も来てもらってしまって。。。恋バナを聞かされるという。最低だ。

 

 

だが僕は諦めなかった。

 

試験が終わってから、会いに行くことはできないか。真剣に考えた。

『ヘリコプター チャーター』僕は必死にググった。

 

53万4千円

 

見積もってもらったら、時間内に行けることが分かった。貯めに貯めたお年玉を使えば、僕は会いに行ける。いま、会いにゆきます。

 

 

うん、東京の着はいけそうだ。だが僕の住んでいるところが・・・

僕は総務課に向かう。

 

関連している施設で、ヘリポートを使えないか頼みに行った。僕は知っていた。総合大学の大学には医学部付属のヘリポートがあることを。

 

『再試が終わったらヘリで東京に行きたい、ヘリポートを貸してほしい』

 

受付のお姉さんではなく、奥の方にいた上司が出てきた。

詳細な事情を話し、一生懸命お願いした

 

『無理です』

 

総務は冷たかった。

 

 

途方に暮れた僕は、最後の手段に出る

 

『違う日に会える日はないでしょうか』

『次の週の平日ならいいy『行きます!』

 

再々試を用意してくれて、試験の開始時間を4時間も早めてくれた教授に、謝罪しかなかった。お詫びに満点とったけど、本当にすみませんでした。

 

『ごめんね、弟みたいに思っちゃうんだ』

 

そこには小悪魔がいた。

大好きだったなぁ。